フードアナリスト講習での感想&その後の経緯 

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少し前に、ここでフードアナリスト講習を受けてのランディの感想を掲載したことがある。
すると突然内容証明郵便がフードアナリスト協会代表者名で送られてきた。
naiyoshomei
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まさに脅しとも言えるような内容。まともな会社であればこんなヤクザのような文書送らないでしょうね。法解釈も幼稚極まりない。脅迫による慰謝料請求の反訴も可能だと思うけど、こんな人を相手にするのも大人気ないし・・。

第一ランディは協会の講習を受けている。しかもこの方とは面識もある。なのにどうして電話、コメント、メールなどで連絡をしてくれなかったのだろう?
いきなりこんな内容証明が送られてきたことは非常に残念でならない。

僕は自分で聞いたこと、感じたことをそのまま書いたつもりだし、誹謗中傷する気なんてまったくない。でも勘違いということがあるかもしれない。だからもし事実と異なる表現で迷惑をかけるような事はしたくないので、とりあえずその記事は抗議を受けてすぐいったん削除したわけだ。
そこで削除と同時に協会代表者に、どこがまちがっているのか?どこが名誉毀損・侮辱罪にあたるのか?私は「フードアナリスト」という文言を記述しただけなのにどこが商標登録違反なのか?についてメールで質問した。ところが何度出しても返事はまったく返ってこない。
最後は電子内容証明で4月23日に送付したのにもかかわらず受け取り拒否をされてしまった。ある弁護士に話したら「内容証明の受け取り拒否なんて初めて聞いた」と驚いていた。


ランディが書いた記事の中味は、実際にフードアナリストの4級速修講座を受け合格はしたものの、会費(年会費2万円プラス入会金1万円)をさらに払って、資格を得るまでの価値はないと判断し、辞退したというものだ。

その理由として、
①現在4級と3級の速習講座(講座さえ終了すればほぼ合格できるもの)を次々と全国各地で開催し、会員を乱発していると感じたこと(現在1400人、今年中に1万人を目指す)。代表者自身もブログ上で「フードアナリスト3級養成講座を2日間通しで開催します。・・・いわゆる2日間出席すれば、ほぼ全員が3級になれる限定コースです。」と言っている。もちろんランディも講習時に確認した。

この点、フードアナリスト協会の運営会社であるアテナイオス社は昨年、企業向けリリースで「最低4ヶ月十数時間(4級)のカリキュラムを受講し、認定をされた有資格者=フードアナリストによるミステリーショッパー事業・・をスタートします」と発表している(↓参照サイト)
@Press
IBTimes
ニッチメディア
つまり、先ほどの速習講座で4級では6時間、3級だと12時間で取得できるにもかかわらず、「最低4ヶ月十数時間のカリキュラム~」という誇大広告ともとれる宣伝活動をしているのだ。このアテナイオス社、近くIPO(新規株式公開)を企てている雰囲気が漂っていますが、僕はこんないいかげんな会社の株は怖くて変えません。

また、
②お店からお金をもらって評価するシステムがあったり、幹部が飲食店のトップと親密だったり、協会の幹部に飲食業界のトップが名前を連ねていたりするなど、フードアナリスト協会のシステムに対する疑問がわいたことだ。

格付けする機関が、その対象と親しかったり、金銭のやり取りがあっては公正な評価は出来ないし、社会にも信頼されないことは常識から考えて明らかなはずだ。
僕自身、こうやってお店の評価を経験しながら、少しでもお店の方と親しくなったりすると正当な評価が出来なくなることは何度も述べてきた。

さらに、この協会は、アナリスト資格者の写真を堂々と教則本や、ホームページに張り出している。アナリストの顔がお店にばれてしまっては、当然一般人とは異なるサービスとなり、これもまともな評価は期待出来なくなる。

ところが、協会代表者は自己のブログ上で「顔を出して何が悪いんでしょうか?そんなこと言ったら有名な料理評論家はお店の評価をしてはいけないと言う論法になる」(4月10日付ブログ)と言っている。
でも今までどれだけ有名な評論家の評価を期待して店に行きがっかりさせられてきたことか。我々一般人とはまったく異なる特別待遇に基づく記事がそのまま参考になるとは思えません。


またこの代表者は、「我々はお店のあら捜しをしたりするというわけではなく、提供する側も食べる側も、もっともっと食の勉強をして、日本の食文化全体のレベルアップを目標にしている団体なのです。」というような発言をしている。だったら格付けとかアナリストなんて名乗るのはやめてほしい。食への造詣を深めるのであれば、他の既存の資格と別に変わらないではないか。

「あなたもフードアナリストになって、お店の評価をして星をつけ格付けしましょう!」という、グルメ志向の一般人にとって非常に魅力的な言葉での集客。しかし、その内実が上記のようなシステムとあっては、僕が高い会費を払う必要性を感じなかった理由はわかっていただけると思う。



僕が最初に記事にした内容は、飲食店ライターの友里征耶氏がほぼ同様なことを書かれているので参照してみてください
「フードアナリスト」という資格で一般人を釣っていいのか
ここにも訴訟好きな人が居た
日本フードアナリスト協会代表のブログが消滅?

友里征耶の行っていい店、わるい店(東京方面の有名飲食店に行かれる時に、とても参考になると思います)

そしてこの協会代表者はこの友里氏に指摘されたあと、すぐさま自己のブログを完全に削除してしまいました。

ちなみにそのブログ上でこの代表者は(以下そのまま引用)、

「もちろん東海テレビさんに対しては厳重に抗議をしました。
訴訟も含めて、弁護士と相談を開始しています。
OOさんとも相談をして、ネット上で誹謗を繰り返している別の人物に対しても内容の削除と謝罪を要求する配達証明、内容証明を郵送しました。もしも従わないなら「名誉毀損」「侮辱罪」「(フードアナリストという商標への)著作権侵害」で訴訟を起こす方針です。
誰かを陥れて、快感を得たり
誰かの足を引っ張って、悦に感じる人はサイテーです。
そういう社会性のない方が、今まで外食産業の地位を貶めていたんです。」

(4月16日付代表者ブログ)

とまで言っている。
東海テレビ云々というのは、4月14日放送の「スーパーサタデー」と言う番組でフードアナリスト特集を放送したとき、コメンテイターのやくみつる氏が「店の評価をするなんてとんでもない。いつもありがとうと感謝していただくべきものだ。こういう人たちはキライです」等々発言したために、一気に盛り下がり、期待していた効果が得られなかったというものだ。発言にあるように、ここでも代表者はすぐに「訴訟」を持ち出している。※結局この代表者、やくみつる氏や友里氏には何のアクションも起こさなかったみたいです。

そして後半の、「ネット上で誹謗を繰り返している別の人物・・」とは明らかにランディのことをさしているのだが、そこから後の言葉こそ、僕に対する誹謗中傷そのものではないのか。僕がいつどこで「誹謗を繰り返した」のでしょうか?僕が「誰かを陥れて快感を得ている」っていったいどこに根拠があるのでしょうか? 「サイテーです」って、それって侮辱してませんか?しかも「そういう社会性のない方が今まで外食産業の地位を貶めていたんです」・・・心外で言葉も出ません。


最後に代表者の方に言っておきます。意見があれば、正々堂々とここにコメントなりメールなりを返してください。いきなり内容証明、そしてすぐ「提訴だ」というのは大人気ないと思うし、自信のなさを宣伝しているようなものなのでやめた方がいいと思います。
2007年4月26日記


2007年5月16日追記
友里氏があるフードアナリストからの内部告発とも取れるメールを受け取ったそうです。
詳細はこちら→http://www.tomosato.net/blog/2007/05/post_161.html



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コメント

フードアナリスト

いや~ランディさん、よかったです。
この記事!
私も危うく受講するところでした(まだ入金していないのでホット一安心)
最近、こういうお金が有り余っている人たちの訴訟好き多いですよ。すぐに訴訟・・こうしてすぐに訴訟を提示してねじ伏せてきたんでしょう。訴訟提示したら、落ち着くと思っているんですよ。こういう輩が和の心を大事にする日本をだめにしていくんですよ。とんでもないですね!アメリカから何を学んでいるんだろ。
内容証明を載せたランディさんに拍手!
毎日ランディさんのブログに見入り、就寝が朝方なってしまうフアンの一人、ビズーです。

商業資格なんてどれも同じです

日本ソムリエ協会などの商業資格も一緒!しょせん金儲けの為に動いてる団体ですから。

私はソムリエ資格持ってますけど、自己採点で絶対に合格はありえませんでした。
でも合格です。
実技試験で抜栓したワインが飛び出ました。
でも合格です。

受験前、私はソムリエ協会に属してて、それなりの役職を担ってるソムリエの方の講習を個人的に受けてました。(試験を実施する組織の人が個人的に講習をするなんてのがそもそも変な話だとは思う)
そりゃーもう必死で勉強しましたよ。合格目指してね。
で、試験うけて自己採点したところ60点(合格ラインは70点)
駄目だったと思ってたところに届いたのは合格通知でした。
それはもう、狂喜乱舞です!こんなに喜んだことはないくらい喜びましたよ。
でもそのあと私はどん底に落とされました。
一緒にその人の講習を受けてた受験仲間から言われた一言・・・

「君の得点、10点プラスしてもらったらしいね」

私は最初意味が分からなかった。でもその教えてくれてた方のお店で合格祝いパーティをやった際に、私は聞いてみた。

「赫赫云々といわれたんですけど、そんなことってあるんですか!」
「あるとは言わないけど、ないことはない」

ソムリエさん!なんで「ない!」って否定してくれないんだ!来年頑張って受験しようと思ってた俺の心は?
ソムリエってそんな程度?ソムリエ協会ってそんな程度!

祝賀会からの帰り道、大人げもなく泣きながら帰宅したのを思い出しますよ。

暫くして、郵送で講習会を受けないとソムリエ資格が更新できない内容の書類が送られてきました。講習会やイベントに参加してもっとお金を落としてね!って言われてるようです。
私は喜んで資格喪失になりたいと思います。

同じような目に・・・

私は資格とは関係ありませんが、同じように個人的に
思ったことを意見や問題提起(ウソは一切書いてません)
しているブログに対して組織から批判(注意?)を受け
ました。

このブログをたまたま見つけて世の中には同じようなこと
をする器の小さい人がいるもんだなぁと思って思わず・・・
笑ってしまいました。

本当に偶然見つけたブログですが、私も名古屋に住んで
いるのでとても参考になります。そしてどの写真もおいし
そうで・・・これからも更新楽しみにしています!!!

通りすがりさんの文章とても面白い

通りすがりさん、文章力ありますね~
凄く楽しめました。つらいお話だったのにどういうわけか文章がお上手なので、臨場感が溢れて、ワインが飛び出したとか・・・情景思い浮かべて大笑いしてしまいました。
通りすがりさん、ありがとうです。
ソムリエの資格があるだけでものすごく偉そうにしている人を沢山あいますが、海外に行くと日本のソムリエ協会認定の資格があるといってアピールしてもまったく相手にしてもらえない現実を知らないみたいです。疎無理を資格を持っていることをかなり自負している某ワイン教室兼フランスお料理学校の先生は「これさえ取っておけば海外で通じるからみなさん取って下さいね」って宣伝してる。
でも、世界認定の、WSETの資格を知らないんです。
あああ、この程度か、って思いました。
豪語しているのが悲しい。
WSETの資格を持っていると三ツ星でも、認めてもらえます、しかし日本人で持っている人はとても少ないそうです。
通りすがりさん有難うございました。面白いお話として
みんなを癒して上げます(笑

これひどい団体・資格ですね・・・。
サイト見てもぜんぜん格付け進んでないですし。
私も興味を持ったんですが、色々調べるうちに、この協会の本当の姿が分かってきた気がします。
ホント、受講しなくて良かったです。

代表も堂々と利益追求すると言ってますしね。お金の事しか考えてないように思えてなりません。

あれから半年…

コートが必要になるほど寒くなり、お鍋が美味しい季節になりましたね。

さてさて今年の春に大々的にフードアナリストが取り上げられてから早半年が経ちました。(ランディーさんのファンになるきっかけになったのもこのつぶやきからでした。きゃっ)春は、全国TVも地方TVも特集をやっていたのに、今はまったく見なくなりましたよね。
あの頃、自分も大変興味をもち、色々調べ、協会にまで直接電話をかけ質問したりしました。たとえば、入会金や年会費が高いけど使途は?しかし、協会の返答は曖昧なものが多くて不安になっていました。そこに、ランディーさんのつぶやきを発見。出会えてよかったです。これに投資していたら、と思うとぞっとします。ありがとうございました。
株式会社は営利目的。善悪を見抜くことは困難。やはり国家資格なんでしょうかね…。

ランディーさん、何か広く食を学べるお勧めのものがあったら教えてください。
これからも、このような率直なコメント楽しみにしてます。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

ランディさんのコメントを拝見しました。
拝見する前に、このフードアナリストと言う資格にどうしても疑問を持っていたのです。アナリスト2級とか持っていながら、レストランに行かれたコメントが「○○レストランに行きました。とても綺麗なレストランで、料理も美味しく、そしてシェフの方も笑顔で接してくれました。シェフと方と記念撮影。ピース!」なんだこのコメントは誰だって出来るじゃないか!フードアナリストと名のつく人のコメントを読んだけど、みんな素人同然。胡散臭い資格だなって思っていました。それで今回ランディさんんのコメントを読んで納得行きました。グルメ気取りのセレブ気取った女性や男性を対象にした金儲けですね。僕なりにアテナイオス社の悪態を世に知らせて行きたいと思います。

なんのための資格やら。。。

フードアナリストという資格があるとは
ぼんやりと知っていましたが、これは酷いですね。
でもフードアナリストだけでなく、資格商法?って
いうのでしょうか、こんな感じの資格よくあると思います。

資格といっても、色々です。
お金さえ払って、簡単に取れるような資格は、
趣味の範囲なら良いのですが、
やはり世間的にはあまり役に立たないと思います。

後者のタイプで民間資格でたまにある、
「受験合格」と「資格取得」が別の物だと、
資格維持のために年会費等を
払い続けなければいけなかったりして、
お金を主催団体に継続して落とさなければいけない
仕組みになっていると思います。

資格で自分の能力を証明するというよりは、
資格や○○スタイリストとか○○アナリストとかいう
肩書きを買っているようなものだと感じます。

はむさんへ

醜いことやってきますよね。
方針もブレブレですしそのうち消えてなくなるのではないでしょうか。
おっしゃるとおり、年会費支払わないと資格喪失というのも嫌ですよね。

こんにちは。

先日こちらの試験に合格しました。
でも入会金と年会費があまりにも高額なので
入金を迷っている時にこちらのブログを見つけました。

心から美味しいものが好きで、料理も大好きなので
一生懸命勉強して、いずれは上の級も目指したい、と
思っていたのですが、どうもクリアでない部分が多そう
ですね。

せっかくなので1年分だけは入会してみようと思いますが、
身にならないようなら退会しようという気持ちになれたので
すっきりしました☆

ありがとうございます。

yukacoさんへ

はじめまして。
それはよかったです。
当初やるやると言っておきながら、なかなかはじめなかった格付けサイトはもう出来たんでしょうかね?

迷います・・・

今、フードアナリストにすごく興味があって
資格をとりたいなぁと思っているところです。
まだ高校なんですけど、大学も決まってこの時間があるうちに
資格を取り始めようと思っています。

私は普段から外食するたびに
「ここのカウンターはここがだめだ。」とか
「味をこうしたらもっといいのに」とか、
「接客をよくしたらもっとはやるのに」
と、無意識に店をそういう目で見てしまいます。

食材に関する深い知識も勉強できたら楽しいだろう、という点でも
この検定をみつけて大喜びしました。
ですが、ランディさんの記事を見て、どうしようかすごく迷っています。

まず、調べてもよくわかっていないのが、
検定を独学でとろうとしていたらこの入会とかは関係ないのですか?
それとも、×級以上は入会しないと受けれない組織的な感じになっているのですか?
(検定を受けるとしたらお金の関係で、独学でやりたいと考えています。)

いずれにせよ、食に関する事を勉強することは無駄にならないと思うので勉強はしようとおもいます。
でもせっかくなら目に見える証明が欲しいのが本音です。
多分、まだ新しいので就職に役立たないかもしれませんが
ランディさんは入会とかを別にして
この検定自体に意味を見いだせないということでしょうか?

将来フードアナリストになるために必ずしも必要なものではない
ことも迷う原因です。

どうか、ランディさんの意見を聞かせてください。
宜しくお願いします。

ponzyagaさんへ

食関係の資格はたくさんありますが、その中でもこの資格は避けられた方が賢明かと思います。
個人的には大金を支払いこの資格を取得する価値をまったく見出せません。

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